クライミングライフ#7/20

季節とクライミング

 県内に良い岩場がない、岩場まで何時間もかかる、というのは何年たっても富山県クライマーの嘆きである。雑穀谷は貴重な岩場だが、登れるのは称名道路が開通している5月から11月の約半年に限られる。その内、夏場は暑すぎたり虫に悩まされたりで登りたくない日も多い。残りの半年以上は車で5時間前後かけて県外の岩場へいくことになる。富山に定住している限りこれは受け入れなければならない現実。でもクライミングを続ける中で、訪れる岩場が一年の季節の流れを感じさせてくれて、日々の生活にリズムとか刺激を与えてくれてなかなかにいいもんだと思えるようになってきた。残雪に新緑が映える5月の雑穀や青海、紅葉の季節も美しい。GWには東北や中国地方に足を延ばす人もいる。夏はやっぱり小川山、瑞牆山。秋の奥秩父ももちろんいい。冬の二子山で寒さに凍え、日当たりで生き返ったり。東海北陸道は冬場に愛知県の豊田の岩場と富山を3時間で繫いでくれる。鳳来の岩場の基部にインターチェンジができたときは驚いた。富山から高速だけで鳳来に来れる日が来ようとは!ここも春と秋には人気のエリア。冬の伊豆城ヶ崎海岸も年に一度は行きたいエリア。岩場はまだまだある。富山のフリークライマーは週末寝不足の目をこすってロングドライブに精を出す。ゲッコーがいつまでもそんな人たちが集う場所であることを願い、仲間がもっと増えることを願う。

 

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