クライミングライフ#3/20

月にいくらでクライミングしているか

 当然のことながらクライミングをするにはお金がかかる。クライミングにどれだけお金をかけるかは人それぞれ。クライミングで稼げる人なんてほんの一握り。お金の心配をしないように日々稼いだり節約しなければならない。お金の心配は生活すべてに支障をきたす。クライミングどころではない。儲からないクライミングジムの経営者ほどクライミングから離されている状態はないのかもしれない。今後自分がお金を意識しないでクライミングできる日は来るのだろうか?毎月満足のいくクライミングができている人は、生活が安定している人だろう。自分が置かれている場所からはほぼ逃れることはできない。逃れる術があるとすれば発想の転換か?

クライミングライフ#2/20

自分の時間の使い方をコントロールしたい

 現在あなたはどのような生活をしているだろうか?日々の生活は決まりきっているようで、その時々で波がある。クライミングに費やせる時間はその波に大きく影響される。手帳や日記をつけることは、その波の中でクライミングを続ける上でとても有用なことだと思う。日記を読み返せば仕事や学業が忙しい時期であったり、自分の気持ちの変化の傾向などをある程度つかめたりする。自分の場合①100枚の分厚いノートをいつも持ち歩き、かなり病的なくらい今何をしたか書いている。それにプラスして②バーチカルのスケジュール帳と③10年日記というのも付けている。これは長年の思考錯誤の中で今自分に一番しっくりなじんでいるやり方だが、過去の行動を検索したいときかなり手間取るので現在①と②がまとめれないか考えている。とにかくこのデジタル社会ではあるけど、自分の手書きで記録を残すことがいい感じだ。アレックス・オノルドもアレックス・メゴスもあの平山ユージもスケジュール帳ではないけど、ルートのメモとかトレーニング記録をノートに細かく書き込んでいるのを本とか映像で見ることができる。ノートをとることを強く勧めたい。

日誌#5

ジムを大学生Y君に任せて、蓼科へ。ビーナスラインはガスっていたが、次第に回復してきた。蓼科山キュイジーヌを味わい、旧交を温める。

クライミングライフ#1/20

はじめに

 クライミングや登山を始めて40年が経とうとしています。はじめは冒険や挑戦、自分の体を苛め抜くといったことに楽しさを感じ、純粋にクライミングに打ち込む日々でしたが、年齢を重ねるとともにに仕事や家庭との両立に悩みながら、なんとかクライミングを続けてきました。ここ10年はクライミングジムの経営のみでなんとか暮らしています。

 クライミングをまだまだあきらめずに、これから先どうやって生きていくか?借金ばかりが増える経営とは名ばかりのジム運営も含め、それでもクライミングを続けていきたい。そんな生活の中での小さなアイディアをまとめておきたいと思います。先が見えない時代に生きるのは安定した仕事を持っている人もそうでない人も同じです。自分を含めた家族の老化も深刻な問題です。だとしても、日々よりよいかたちで過ごしたい。クライミングを通じて暮らしを整えることを、明日への活力につなげたい。

へたな考え休むに似たりとも申しますが、考えあぐねることもまた自分のクライミングの一部です。自分の思考の整理といった感じでまとめていきます。同時に都会のトレンドとは別の富山県で暮らす超ローカルなクライミングライフを考えます。フィクションとの境界はあいまいですが…。

日誌#4

本屋をぶらつくのが俺の日課。「新宿鮫Ⅺ」が平積みしてあった。迷わず購入、するだけの金が今の俺にはない。「新宿鮫Ⅱ」毒猿が俺と鮫島との最初の出会い。以来二十数年、永い付き合いになる。Ⅹから既に8年の月日が流れ、俺は本も気軽に買えないくらい落ちぶれてしまった。桃井さんは亡くなり、鮫の旦那は晶と別れ孤独の中にいるようだ。あー読みたい。

日誌#3

ジム定休日。Dさんと雑穀へ。岩は一年で一番良い状態。Kさん、Oさん、県外の人も2名。18日の雑穀はものすごい風。Dさんウィーリーのムーヴほぼ固まる。風が弱まり雨が落ちてきて帰ろうとしているところへ、Tさん到着。チャックをRP。みんな家庭があり仕事があり、いろんなことに折り合いをつけてクライミングを楽しんでいる。ゲッコーはそんな人たちのための基地だ。一人でも多くの人がこの基地を訪れ、深くクライミングを楽しむために使っていただきたい。そしてジムがもっと快適な場所になることを祈っている。

日誌#2

晩秋のこの時期休日ながらお客さんが…。毎年のことだから慣れてはいるが、心も寒くなってくる。ゲッコー通信2009年からのものがWebサイトリニュアルで見やすくなったので、振り返って適当に選んで読んでみる。自分のこの10年が見えて恥ずかしいやら情けないやら。でも日記っていいなと思う。小学生の頃の絵日記も家のどこかにあるかもしれない。いつか探してみようかな。

日誌#1

本日レディースデイ。日中女性数名、リード講習1名、男性数名。ストーブは出したけどまだ未点火。今夜寒いようなら、今冬一発目の点火にしよう。今冬から時間を決めてウェルカムホットドリンクを出そうと考えている。インスタントだけど。例年の灯油協力金100円もよろしくお願いします。

ゆびまかせ#3

 クライミングでもマラソンでも仕事でもなんでもそうだけど、どう考えるか?ということについてしばしば考える。大きく整理すると2つの方向性があると思う。小さく考えるか、大きく考えるか。目の前のことに集中する、一瞬一瞬を大切にする、今を生きる、刹那を生きる、と表現されるような考え方。これが小さく考えるという方向性。一方、春夏秋冬一年のサイクルの中で生きる、ピリオダイゼーション、人生のステージを思う、などといった考え方。これが大きく考えるという方向性。自分の内側から見るか、自分を俯瞰してみるか。つまるところ主観と客観ということか。一般的に若い時は前者が勝り、年を追うごとに後者が強くなる。2つの考え方は明確には分けれないし、混合しているし、その割合は刻々と変化する。どちらが良いか悪いかとも言い切れない。どちらも良いところも悪いところもある。具体的、抽象的。白か黒か、はたまた灰色かグラデーションか。動くか止まるか。考えるか行動するか。答えが出ない問いの中で人は生きていくという答え。…言葉遊びだね。

ゆびまかせ#2

 私は勘違いしている。私小説を発表する作家きどりか?いや、まて。世の中にはFBやインスタで自分を発信する人が普通にいる。みんな自己顕示欲のかたまりじゃねーか。私がここに文章を打ち込んで、集客につなげれないかと考えるのは、個人事業主として健全な行為ではなかろうか?まあ考えているほど多くの人が読むわけでもないし…。自分の心の遊び、ささやかな文章修行ということで公開しても罪には問われまい。

他人に見られるというのは気持ちに大きな影響を与える。クライミングも同様。それが原因で落ちたり、登れない、ジムに行けないということがままある。ゲッコーはその辺を十分に察しているジムであるぞよ。

「壁ドン!」というマンガはこれまで出たクライミングマンガと比べて、そのジャンルの進化を感じた。