秋の夜長の徒然に思う、よしなし事

 最近水曜クラブの集まりが悪い。ちょっと寂しい気もするが、これは自然な事。誰にも束縛されず個人で自由に楽しむのが趣味の世界。自然発生的に盛り上がった水曜クラブだから、旬が過ぎれば自然消滅していくのがいいだろう。いつも同じメンバーでクライミングに行けるのは有難いことだけど、そのメンバーにもいくつかのオプションがあれば、より長く楽しくクライミングが出来るというもの。ゲッコーがそんな集まりの場所に、もっともっとなっていけばいいと思う。

 先週に引き続きS沢校長とクライミング。瑞浪のイヴ、レッドポイント狙いと思っていたけど、高い高速代とロングドライブ、本日の富山の好天を天秤にかけて、シーズン残り少ない雑穀へ。

 例によってサワコ。1便目は残置の青エイリアンも使わず、プロテクションかましながらの綺麗なレッドポイントを狙ってトライ。最初のフィンガーロックが決まって、もらったと思ったが足がスリップ。それと左手のロックオフが続かない所(0.5キャメかます所)でテンションが入って2テン。頑張って真剣にレッドポイントを狙えば、今日でもやれるけど、サワコはホームゲレンデのトレーニングルートと考えているので、レッドポイントトライはこの一回だけ。70%位の力でサワコをRP出来るように、何回でも練習しよう。またクラッククライミングでは、このように余裕をもったトレーニングも大切だと考える。頭が真っ白になるいっぱいいっぱいのクライミングは、ナチュプロルートの場合、危険度が高まるだろう。

それから、5.12のクラックを登るには、5.13のボルトルートを登れる位の技術と体力が必要だと思う。

5.13のボルトルートに通いこんでRPすることには触手が伸びない自分でも、5.12のクラックを登るためのトレーニングと考えて5.13のボルトルートにトライすれば結構楽しめる。などと取り止めも無いことが頭に浮かんだ。クラックでクライミングを始めた人間には良い考え方ではなかろうか。

あと、それからサワコの最初のフィンガーロックの所には、今、血が流れた痕が付いている。これは富山が誇る山岳警備隊のM井くんの奮闘の印。この跡にも、俺も頑張ろうと力をもらった。

と言うわけで、2便目以降はサワコ、ピンクポイントでトレーニング。

2便目、2テン。

3便目、ノーテン。

あとはジョーズ、カムとボルト混ぜてRP(クラックルートだからRPとは言えないが)。疲れていたけど、かなり余裕をもって登れた。減量の効果を感じる。

最後にチャック、トップロープで登っておしまい。

昼から崩れると思っていた天候も、結局夕方まで快晴で、快適な一日。校長付き合ってくれてありがとう。

 太陽が山の端に隠れ、冷え込んできた頃に、山岳ガイドの俳優Tガヤさんとジム会員のOO谷さんがでっかい犬といっしょに登場。

先週だか先々週だかに雑穀の岩のすぐ近くで、見たこともないでっかい熊が、カモシカをくわえて持ち上げるのをみたとTガヤさんから聞いて、金玉が縮み上がった。

 賑やかで元気な二人を残し撤収。S沢校長の所で、帰りもコーヒー一杯いただいて、「山で熊に会う方法」という本を借りて帰宅する。

 15年以上水曜をアルコールデーとしているけど、ほろ酔い加減で、クライミングについてのよしなし事を考える時、「あやしうこそものぐるほしけれ」というよりも、じんわりと幸せと充実感を感じるのである。

 

 

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