3回目の能登マラソン。好天、荒天1年おきのジンクスはやっぱり当たった。最後みぞれ混じりの雨風、向かい風に泣きそうになったけどなんとか頑張った。
東京マラソンで自己新をマークしたO谷さんは高見の見物、今回はマラソン初挑戦のS村女史と参戦。マラソン一回目の新参者に9回目の私が、フルマラソンの厳しさを教えてやろうと内心思っていたが、終わってみれば、その差1分。まさに薄氷の勝利であった。いやタイムでちょっと早かったが、内容で負けた。精神的プレッシャーに、涙が出そうになった。
昨年10月16日の大町マラソンで惨敗したのに、気持ちを入れ替えもしない私に、神は天罰を下された。1月末までろくにトレーニングをしないもんだから、そんなんならやめてしまえとインフルエンザを与えられたのである。完全にトレーニングのモチベーションが切れた。
今回の目標は5時間切り。キロ7分で走れば楽勝だ。20kmまではきっちりキロ7分を刻む。25km~30kmで例によって足が動かなくなってきた。今までなら頑張っていたのに、すぐに歩きを入れてしまう。まあ天気も酷いしもう最後まで歩こっかなーという気持ちが頭をもたげてくる。ところが折り返しでS村女史とすれ違うたび、その差がどんどん縮まっているではないか。このままのペースだと確実に抜かれる、でも足が動かない。その現実にちびりそうになる。でもまあ、もう40kmまで来た、もうそろそろ歩いてもいいだろう…。そう思った瞬間、「ガンバ!」と背中を叩く者がいる。でた~。私は振り返りもせず、残り2.195kmを一目散に駆け抜けたのであった。この間キロ5分28秒。やればできるじゃん。しかし、余裕を装って、「お主もやるのー」的な顔でS村をゴールに迎えた直後、足が痙攣してそのばにくづ折れる、50歳間近の弱いオヤジがいた。