先日雑穀谷で死亡事故があったが、小川山でも前後して事故があった。マラ岩の名ルート「ブルースパワー」でのこと、核心部でフォールした際ヌンチャクからロープが外れ岩に激突し、数日後死亡されたとのこと。
この時ロープがはずれた原因を何件かネットで検索し、ジムの仲間にも少し説明していたが、自分の解釈はちょっと間違っていたようだ。それはそれとして、その外れたヌンチャクの下に一旦はカムをセットしていたにもかかわらず、はずしてしまっていたことが大フォールにつながったということだ。
最近、雑穀ではできるだけナチュプロで登ることを楽しみにしている私だが、特に「不二越」でロープの流れを考慮して、カムの架け替えや、スライドをする。この時もほんの少しだがそのカムが外れたらグランドフォールする局面がある。これからは、ここでもう一つカムを固め取りしたいと思う。
ジムでボルダーばかりやっていると、ムーヴ優先で登ることばかりに意識が向いてしまう。ジムのウレタンマットの上だけならそれでいいけど(ということもないか、ジムでも捻挫したり骨折したりする人もいる)、その思考のままリードとか自然の岩に行ってしまうと、クリップ飛ばししてみたり、安全を考えたプロテクションを作れなくなってしまう。
最近ゲッコーでもリード流行の兆し?があったり、自分も生岩講習を考えたり(今日は雨で中止にしましたが)より安全を考えなければいけない現状。
登るためのトレーニングと同時に、安全に確保したり、プロテクションを取る意識を高めましょう。
ジムでクライミングを始める人に、この辺の危険性を理解せよというのはなかなか難しい。マットの上に寝転がって他人の登りを見たり…、きちんと注意するのも私の仕事だ。