「パワーが足りない」と一言で言っても、その捉え方は人によって違う。
自分の場合、パワーをつけるのに最も効率的な方法は、ウエイトトレーニングであると信じている。
ウエイトトレーニングと言うと、すぐに筋量のアップと思われるが、それには長い期間がかかる。
今、言及している「効率的な方法」とは、ウエイトトレーニングによって、脳から全身に力を出すように送る信号を効果的に強化できるということである。
重要なのはクライミング中(私の場合ランニング中も)のどのような局面でパワーが欲しいのか明確にイメージしながら、ウエイトトレをやること。だからそのイメージがない時にはウエイトはするべきではない。十分なレスト日(これも頃合が難しい)を設けた後に、実際のルートや課題で効果を確認すること。
さらに今言っているウェイトトレーニングは1~3回できるか出来ないかのウェイトトレのやり方なので故障のリスクも高い。
細かいことをきちんとまとめて、ゲッコーに来られる伸び悩みの方にも伝えたいのだが、なかなか難しい。とにかく一番大切なのは、壁にぶち当たっても、辛抱強く試行錯誤を繰り返すこと。
クライミングを気晴らしの娯楽と考えるのもその人の自由だけど、行く先の見えない奥深い世界と捉える人にこそゲッコーを活用していただきたい。ともに探求していきましょうぞ。
長い目でみればその方が絶対に楽しいから。