雑穀谷の岩場・続報

 雑穀谷のオラッチャロックが、新しい砂防堰堤の建設によって埋没してしまう、と先回本ブログでお知らせしましたが、それについての現況を、本日県の立山土木事務所より連絡を頂きました。

現地調査の結果、前回説明された設計について再検討の必要性が生じたため、来年の工事は無しということです。したがって2016年のシーズンも春から秋までクライミングできるそうです。

ひとまずホッとしていますが、再検討後の設計では、なんとか岩場の埋没が免れるものになる様に祈るばかりです。

 

雑穀谷講習

いつもは月曜か水曜に来ているが、昨日は久々の土曜雑穀。

昨年に引き続きGア自然学校スタッフのクライミング講習と、ゲッコー会員Oツキさんの自然岩初講習。

みなさん満足されたようで良かった。

週末の雑穀はたくさんの人がクライミングを楽しんでいた。ゲッコー常連の姿も何人か。

z151024 002blog.jpg

我々が帰ったあと、視察団みたい人たちがきて、居合わせたクライマーが質問したら、オラッチャロックは埋まらないし、休日は工事期間でも登れるというようなことを言ったとか。

話の内容の信憑性は疑問だけど、情報とはこのようなものだろう。

いろんな情報が錯綜し、問題の本質はいつか見失われてしまう。

大事なのは、永久に存在するように見える岩も、ある日突然消えるかもしれないし、アクセス問題等で登れなくなるかもしれないということ。

だから、それぞれのクライミングを有り難く、大切に行い、マナーも守りましょうということだと思う。

11月21日(土)の夜は別に何するわけでもなく、少し酔って、少ししゃべって、眠りたいので、参加したい人はそれなりの用意して(各自の飲み物食べ物、テント、シュラフ、防寒など)来てみて下さい。

注意!焚き火するから、火の粉で穴あく可能性あり。お気に入りのダウンジャケット等は着てこないように。

 

雑穀谷の岩場について

10月14日(水)富山県山岳連盟の会長、理事長と富山県富山土木センター立山土木事務所へ、雑穀谷の説明を聞きに行ってきました。

結論から言うと、残念ながら、来春から5年間は称名道路から岩場方面へ入ることもできなくなり、工事の結果オラッチャロックは半分ほどが埋まる、ということでほぼ決まりということです。

現在は工事の設計段階で、来年度の県予算によってもしかして、工期がずれて来年もしばらく登れることもあるかも知れませんが、現実的には、オラッチャロックなどのメインルートは今年が最後ということでしょう。

工事は現在のドア横ハングあたりから谷幅いっぱいに大きな堰堤を造るものです。

現在のオラッチャロック横の道を4m~7.5m嵩上げしてこの工事をするため、オラッチャロックは埋まってしまうことになります。

あと1ケ月、できるだけ雑穀に行って、これまでのこと、これからのことをいろいろ考えてみたいと思います。11月21日(土)の夜にキャンプをして長年楽しませてくれた岩に感謝しようと思います。

 

レンタルシューズ新調

明日10月8日から、レンタルシューズを一新します。イボルブです。

履き心地なかなかよろしい。クライミングは先ずシューズから。

ゲッコーでクライミングシューズに慣れてから、ぜひマイシューズを手に入れてください。

evo151007blog.jpg 

道宗道トレラン

 工場長、局長とトレラン参加。

今回の目標は制限時間内完走。富士山の落胆から漸く気持ちが上向いてきて、このところ週に2,3回10kmほど走っているが、後半足が動かなくなり、トレランレースで頑張れば早々に潰れるのは必至。

高清水山を越えるまで、出来るだけ抑えることを自分に言い聞かせレースに臨む。

結果は、7時間40分57秒で完走。工場長より20分、局長より1時間遅れの完走だったが、内容的には満足だった。途中のぬかるみには閉口したが、コンディションはたぶん昨年より格段に良く、エイドの充実、運営の質、ゴール付近の雰囲気など全てにおいて好印象だったので、また参加したいと思った。

500年前にこの道を毎月歩いた道宗さんは、いったい何を思って歩いていたのか。浄土宗への篤き信仰はその通りだと思うけど、同時に自分で思い定めたことは守り通すという強い気持ちがあったに違いない。

今、スポーツクライミングが2020年オリンピックに選ばれ、一方、雑穀谷が消滅するかもしれない。

自分が追い求めるクライミングと自分が運営するジムを取り巻く環境は、変りつつあり、自分の年齢によるクライミングへの取り組み方の変化がそれに加わる。

今こそ、道宗さんの生き方に学ばなければならない。